ミシュラン店に認められた孤高の料理人2021/09/14

お店と出逢ったのはお店が開店18年目のこと
ダウンタウンではなく、住宅地に近い場所でひっそりと構えていたお店。
分けるとしたら居酒屋・・・ですが、日本で問題になっている夜の街の居酒屋さんとは全く別のもの。
フランスでいうところのbistroに近いお店です。
自宅から歩くとまま距離はありますが、歩くのが好きなので、早い時で20分くらいで着きます笑
灯台下暗しとは正にこのこと。本当に素晴らしい料理人がいるお店でした。
お話を伺うと、実はこのお店の初代オーナーは今のオーナーに店を明け渡して、東京で著名人御用達のお店を新たに開店されたとか。
今のオーナーでご主人は料理が大好きで店に通ううちにお店を引き継ぐことになったそう。
果物屋さんのマイスターのお兄さんと話題が尽きないように、料理に関しては黙っていられない性分なので、やはりご主人と熱いトークで盛り上がります。
古くからのリピーターさんも多く、かれこれ20年も継続されています。
飲食で個人で20年以上も継続できるのは極僅かだと、東京に嫁いだ妹の義兄で日本でも有名な某フレンチレストランのオーナーの話。
ここでは最高の魚介料理を堪能できるのが嬉しい。
私も大概、新しい品種やいち早く多くの生産地の魚介を味わっている方だと思っていましたが。。。
ここでいつもお初の生産地のものをいただけるのです。
牡蠣や貝類など新鮮で、、当たり前のことですが、どんなに有名店でも「あれ?」と口にしたと気に感じる微かな生臭さを感じることがありました。
ここでは安心して最後までしっかり味わえることができます。
料理人が一番扱いたくないのが生ものでしょう。料理をする私もよく分かりますが、下ごしらえ、魚の切り方など非常に繊細な作業が必要です。〆るという日本固有の魚の活〆できているかいないか、取引先の品質も大事です。



毎度、楽しみは突き出し。
ここのはモズク酢ではなく、モズクです!(^^)!オリーブオイルであっさりです、ここのが一番大好き!
子持ち鮎の固めたものは食感がよく美味しい~


さてさて今回のお魚の盛り合わせが
伝助アナゴなど
コリコリ弾力もありました!(^^)!



今回、お初は岩手にしか生息しないイシガケ貝
一度その貝が絶滅したそうですが、漁師さんの努力でまた再生できたとか。柔らかく初めての食感に幸せ~♥




わあ~もう一品出てきましたあ~(#^.^#)
大好きな大きなハマグリとウニ
フレンチでも前菜だけで楽しみたい私にとって、魚介類のお料理は最高です。




そしてここの看板メニューのひとつ
野菜のバーニャカウダ
ここのバーニャカウダは凄くクセになる唯一無二のものです!
水ナスなど季節に合わせた野菜が盛られてきます。




メインは佐賀牛ほほ肉のワイン煮込み。
ここでは焼いたものが殆どでしたが、フレンチの要素もありでした。
パスタ料理を〆るところでしたが、お腹がいっぱいになってこたので
FIN(#^.^#)


実はオーナーは過去フランスの3☆ミシュラン店からオファがあったそうです。
その時はお断りされたそうですが、その後も他国からの招聘を受けることも。いろいろな事情で結局、今に至っているそうです。
そのお陰で素晴らしく美味しい唯一無二のお料理をふらりと(もちろん予約しますが)出かけられる貴重なお店です。
料理は料理人の感性と素材、それが全てだと思うのです。
時間とお金を使うことは完璧でなければならない・・・
それは料理だけに決まったものではなく、音楽も競技観戦も全て。
厳しいようですが、プロですからね。
私はそれだけは絶対だと思うのです。
とりわけ料理は口にするものなので完璧でなければ~
その完璧な要素を占める料理人、chefは私にとってとても大切な存在です。
今もコロナで厳しい状況がありますが、この2年ずっと頑張っておられる姿を拝見して改めて凄い料理人だと思いました(#^.^#)
彼が苦しくても辛くても継続できたのはやはり自分の仕事に自信とプライドがあるからだと思います。
コロナなんて関係ない!と思う信念と強さも。
孤高の料理人さん、多くの常連さんを虜にして愛される理由は彼の一皿一皿に描かれています…
合掌

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