世界一のケーキ職人2021/12/09

15年前、衝撃的なケーキ・・・
NHKプロフェッショナルに登場した世界一のケーキ職人
「一番大変なことは当たり前のことを続けること」


私が描くケーキ職人とは、食べる人を幸せにする人だと思います。
いつしか経営のことや食材の単価にばかりを気にするあまり、ケーキが残念な物になっている・・・
そんなケーキやさんも多く、終いには経営が破綻していくお店を見てきました。
もちろん経済事情もあるのでしょうが、根本的にあらゆる事を覚悟した上で最高のものを作るんだという思いが大切だと思います。
実は当たり前のことだと思いますが、お客がそのケーキを口にしたときの感動!それは幼少期に美味しいケーキを食べた瞬間と全く同じ経験です。
素朴でも素材と作り手の愛情があれば必ず万人の心を掴むのだと思います。
それは料理人も同じこと。
私がフランス・パリの菓子学校にフランス菓子の原点を学びに1か月間学びました。
最高の素材で作るケーキやパンの100種類以上に及ぶパティスリーはやはりフランス本場の最高の味が凝縮されていました。
その時に、私には菓子職人は無理だと悟りました。
それは素材にこだわり、また手間暇かけることがどれほど大事なのか、また労力も半端ないほど掛かります。
生半可な気持ちでは菓子は作れないと悟りました。

そんなパティスリーを作る神のような存在が世界一のケーキ職人に輝いたのは必然だったと思います。
HIDEMI SUGINO(イデミスギノ)さん。

東京に行ったときに、是が非でも買いに行きたかったのですが、朝から長蛇の列でその日にケーキが買えないこともあるとの友人からの話。ハードル高いので敬遠してきました。
そして15年も経った頃に、久しぶりの東京、、滅多にリクエストない方から「イデミスギノのケーキが食べたい!」
場所はホテルからもそう離れたところではないのですが、帰る日に生ケーキを買えるのか?並んだ場合の時間は?
と改めて調べるとホールケーキに限っては事前予約できるとのこと。
火曜日の16時~でした。
事前にメニューを見て選んでおきましたが、その日によって無い物もあります。
運よく、第一候補のケーキがありました。

いよいよ予約した時間に
ひっそりとした路地に既に多くの人が並んでいました。
相変わらずの人気です~!
もちろん私はそのまま店内へ



店内は撮影禁止です。
店内にもカフェがありますので、いつか2~3種類のケーキを食べたいものです(#^.^#)
生ケーキですが、イデミスギノさんは当たり前なのですが、温度管理にとても気を使われています。
最高の状態で食べてもらいたいというお考えなので、保冷剤は基本1時間ですが、保冷バッグを持参して、10分以内にホテルに戻り、ホテルに冷蔵庫で保管していただき、帰る直前に後輩に頼んでいた保冷剤を2~3時間分(自宅に戻る時間内)を保冷バッグに加えて大切に持ち帰りました。
気候的にも冬はまだ良いですが、夏は厳しいですね。

いよいよケーキカット


私が選んだのは洋酒レベル3
コーヒーとキャラメルのムースです。
ブレジリエンヌです。





うんちくなし!
口に運んだ瞬間感動~~~~~~~~♥♥
パリで作って食べたMouse au cafe et caramel (だったと思います)が特別に記憶にあるほど美味しかったのですが、その時の記憶が蘇るほど!
正にフランス菓子そのものなのです。
フランス国内外のパティスリーの礎、パリリッツエスコフィエでしたが、乳製品は全く日本のものとは似て非なるもので、毎日が感動の日々でした。
ちなみにその時に一緒にクラスに参加していた友人がホテルリッツにカフェに行った時のこと。当時のレートも確かに円安で高かったのですが・・・
カットケーキひとつ・・・3000円ほどだったとか~~~!
私たちはそのレベルの菓子を毎日作って食べていたわけなので、改めて貴重な経験でした。
でも決して美味しくてもそのカットケーキをその値段では買いません。
そんなことを考えるとイデミスギノさんのケーキは愛が詰まった魔法のケーキだと言えます。
15年経った今もたくさんの人を魅了するのは彼のケーキを一度食べたら理由が分かります。
基本、並ぶというほどの物に出逢ったことがありません。
イデミスギノのケーキに限っては並んでも全種類のケーキを食べたいです!
次回は必ず早起きして並びます笑



生ケーキが完売してしまうと焼き菓子しかありません。
ホールケーキを準備してくれている間、焼き菓子も。
ただ、外でお待ちの方のことも考慮して控え目に( ;∀;)
先輩と自宅用に少々(*^^*)

焼き菓子にもこだわりを感じました。風味の良いうちに2日で完食しました(*^^*)

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