生産者さんの誇り2009/08/25

姪と 桃は時期的に終わりに近づいています。
毎年、飛騨の桃を送ってもらいますが、この桃のジューシーで美味しいこと!!
この桃との出会いは飛騨に出かけたとき、陣屋の朝市で桃を試食したのが切っ掛けでした。
飛騨高山の気候はご存じのように、朝夕の寒暖の差にあります。
そして、この桃を作っている方はご高齢のおばあちゃまです。過酷な暑さの中で収穫されている姿を思うだけ感謝せずにはいられません。
私は以前、岡山の一宮の高級な桃をいただいたことがあり、食べたことがありますが、味はそれなりに甘くて美味しいのですが、全く印象に残る味ではありませ んでした。桃園まで行ったこともありますが。
私が飛騨の桃を知人に送ったり、お出しした際に、異口同音にとても美味しい!と大好評でした。
今年は覚悟していましたが、注文した際、異常気象のせいで、桃の発育が思わしくなく、本来の味のバランスにバラツキがあると伝えてくれました。
それでも私はその桃を食べたいと思いましたし、また、過酷な自然の中で育った桃の味を確認したいとも思いました。
確かに味の濃厚さに欠けていましたし、甘みが全体に行きわたっていませんでしたが、スーパーで買った桃と比べるとまだ美味しく感じました。
おばあちゃまが正直に桃の状態を告げてくれましたが、生産者として、また仕事人としての誇りを感じました。そう言う想いが素直に桃に伝わっているのだと改 めておばあちゃまの作る桃が大好きになりました!!

実は過去に農園まで行って気に入った栗を見つけて送ってもらったことがあります。確かに美味しかったですし、とても産地としては有名で立派な栗の木を育て ている農園だったのです。
翌年にとても大切な目上の方にそこの栗を送りました。また実家での法事があったのでお供え用にも送りました。そして、自分用に栗の渋皮煮を作ろうと注文し ました。いざ、調理にかかったのですが、なんと!皮を剥くと殆どが酸化しており、筋だらけで愕然としました。そして、何より、送った栗の事が心配になり、 農園の方に連絡をしました。
返答は気候のせいだと。。。本来ならそのことを告げてくれるのが生産者としての責任だと思い、とても残念な気持ちになりました。
もし、このようなことが私自身が知らなければと今考えただけでも蒼白になります。
粗悪なものを私の大切な方に送ってしまったことで暫くは落ち込んでいました。また、実家のご先祖様や亡き父の為に立派な栗をお供えしたかった私の気持ちを 踏みにじられた思いでいっぱいになりました。
勿論、もうその農園の栗を注文することはありません。

さて、桃に戻りますが、毎年、桃を見る度に姪を連想させられます。
桃だけでありませんが、果物も生き物と同じなんですね。自然から身を守る為に桃にはあの痒くなる、モウジという産毛があります。
そして、夏になると日差しが強くなりますが、白いツルッとした姪の肩当たりを見ると、少し濃いめに産毛が生えているではないですか。そうです、夏の日差し から守るために産毛がカバーしているんですね。なので私の中ではモウジと姪の産毛が同じに思えるのです。

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