私のParis Vol.3日本人パティシェ2020/01/17

お世話になったホストファミリーのパパさんとママさんに何か買って帰りたいと思ったのですが、好みもありますし~

とギャラリーラファイエットに入ってみると、食品館のメインホールにドーンと構えているパリで人気を博しているアオキ・サダハルに的を絞ることに。

パパとママに是非、日本人が作るパティスリーを味わって欲しいと思いました。

正直、当初はパリで日本人パティシェのパティスリー食べたいとは全く考えていませんでした。
パリではパリジャン地元のパティシェのを食べたいと思っていたからです。

しかし、数年前に何故、彼がパリジャンから評価されたのか?
大好きなTarte au citron(レモンタルト)を食べて納得しました!
濃厚だけど、繊細、且つ、素材の味がしっかりと刻まれていたひとつのパティスリーにノックアウトされた瞬間でした。
実はフランス本場の食材、クリームやバターは日本の物とは似て非なるもの、と言うほど奥深いのです。それはパリ・リッツエスコフィエに通った時に衝撃的な事実を知ることとなりました。
最後にその事にも付随するもうひとりのパティシェの話しをしたいと思います。

前置きがいつものごとく長くなりましたが、結局、何を選んだのかと云いますと・・・




個人的にもアイスクリームが大好きなのですが、アオキサダハルのアイスクリームを見たのは初めてで興味津津。BINGO!
3種類のみ、黒ごま、抹茶、柚
何となく、柚は好みがあるように思い、抹茶と黒ごまに




夕食後にいただきましたが、想像していたより遙かに美味しかったあ~
抹茶のジェラートはしっかり日本でいただく抹茶の味!ハーゲンダッツの抹茶とは全く別の物ように思うくらい(ハーゲンダッツと比べて申し訳ありません(^_^;)
ミルキーな物が苦手な私には抹茶だと余計にミルクっぽさを感じるのですが、それが全くない・・
黒ごまもとても上品な味でした(^^)V

驚くことにパパもママもアイスクリームが私と同様に大好きで、しかも、柚は苦手だけど抹茶も黒ごまも大好きだとのことでした。
我ながらグッドチョイスだったと云うわけで良かったです~




もうひとつおまけにこちらも彼らに
アオキサダハルのシグネチャーでもあるチョコレート
名前は忘れました。良いと思う物、気に入った物はいつも感覚で選ぶ習性がありますので(^_^;)
流石、パリジャン・・・芸術的なチョコレートに暫し魅入っておられました。
「あまりにも美し過ぎて、食べられないわ~」とパパさんとママさんも(^^)


本当に食通のパパさんママさんですが、意外にもアオキサダハルは初めてだと云う事でした。

毎晩、こだわりのデセールが出てきますが、ご近所にも美味しいパティスリーがありますし、ご自身でも作られるので中々機会がなかったのでしょう。
また、まだまだ日本人のパティスリーに対して信頼性がないように思われていたかもしれませんが、彼らからどこで買えるのか?と聞かれました。それくらい気に入ったようでした。
そして、逆に彼らからもうひとりの日本人パティシェの事を教えていただきました。
彼は今パリで最も有名なパティシェなのだとか・・・?!
名前を聞いても全く知りませんでした。ググってみて、滞在中に行ってみたかったのですが、何だかんだと時間がなくなり、行けずじまいに・・・

何度も何度もママさんから「MORI  YOSHIDAは凄いらしい」と・・・気になりながらもパリを後にしました。

彼の名は吉田さん。店名をMORI YOSHIDAと姓名を文字っておられます。

検索すると私の大好きなモンブランの写真が~❤

「あ~食べてみたかった~!」と、次回渡仏したときに・・・

ところが思わぬことが・・!ミラクル~

某グルメの会に参加することになり東京へ。

全く関係ありませんが、何となくまたMORI  YOSHIDAのページを検索してみたのです。

すると、何と何と!渋谷の新SPOTに日本初出店したとのニュース記事が!?

私がパリから帰国して間もなくOPENしたと云うではないですかあ~~~出来すぎ~


記事の内容を見ますと、OPEN時はもの凄い行列で、あっという間にケーキが完売してしまうほどの人気。
それでどんなケーキがあるのか?私はモンブランしか考えられず笑

そうするとやはり日本では多種多様なケーキは限界があるのか、生菓子はモンブラン一色だったのです~。
事前に電話で、今もかなり待つのか?買えるのか?と云う内容を確認しましたら、
「時間によっては余裕で買えますよ。ただ毎日完売しますので、夕刻や時間によってはなくなることもあります」と懇切丁寧にご案内が。
それで午前中に買いに行くことにしました。全く余裕でたくさん並んだモンブランを見てどれほど感激したことでしょうか!
遂にママさんから教えていただいたMORI  YOSHIDAに出逢えた!しかも渋谷で笑
グルメの会に誘ってくださった先輩の分と2ついただきました。







帰宅する日にも買って行きたかったのですが、その日はグルメの会で年末東京都内は混み混みで銀座から渋谷まで移動時間を考えると無理。
前日に買いに行ってその日にホテルのお部屋でいただくことに
MORI  YOSHIDAのモンブラン・・・

結構な大きさですが・・・

吉田さんのパティスリー作りに対する情熱があります。
フランスの素材で納得のいく美味しいパティスリーを作りたい!そのために、東京で培った自信と情熱を持って、地元静岡のお店から本家本元パリでお店を出された素晴らしいパティシェです。
偶然にも彼が東京のパークハイアットに勤務されていたとき、私は時々パークハイアットに通っておりました。ティーラウンジのパティスリーがとても洗練されていて美味しかったので。憶測ですが、彼が作っておられたのかも知れません。
もうひとつ表参道のAnniversaryにも勤務されていたようですが、変わり種のクッキーなどが美味しかったのを憶えています。またご本人に会える機会があればお話ししたいものです。
既に日本で数々の受賞歴をお持ちの筋金入りのパティシェのようですが、パリの権威あるパティシェが競うTV番組に出場して、優勝されたそうです。それで一気にフランス、パリでの知名度が広がったようですね。
審査委員の一人にはピエールエルメもいました。そのときの模様をYoutubeでも見ましたが、エルメ他全員が絶賛されていました。

普通より大きめのモンブランですが、案外、繊細で軽いクリームで美味しく最後までいただけました。
大味、甘過ぎ~のパティスリーは、舌の肥えたパリジャンは見向きもしません。
よく欧州のケーキは甘すぎると云われますが、昨今、本物が分かるパリジャンには砂糖からクリームまでその素材の善し悪しをちゃんと分かっているように思いました。
アオキサダハルのパティスリーも、MORI  YOSHIDAのパティスリーもフランス産の新鮮なミルクやバターなどの素材が厳選されていると改めて再認識。

より良い素材と作り手の感性がマッチングした瞬間、最高のパティスリーが誕生するんですね。
MORI  YOSHIDAさんがフランス産の素材を使って作りたいという思いがモンブランの中にしっかり凝縮されていました。
もっと他の種類も食べてみたい!
パティスリーで久しぶりに感動興奮しました。
3月に上京しますの、またリピートしたいと思います♪
彼のパティスリーの原点であるウイークエンドというレモンのパウンドケーキは焼き菓子のひとつとして販売されていましたが、次回はそちらも試してみたいと思います。

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